【10月7日 AFP】シリア空爆に向かうロシア軍機がトルコ領空に侵入した問題で、北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は6日、領空侵犯は意図的なものだったとしてロシアを非難した。

 トルコ政府は、ロシア戦闘機が先週末に2度にわたり領空侵犯を繰り返したことを受け、ロシア大使を2度呼んで抗議した。

 一方トルコ軍は、同軍所属の戦闘機が4・5両日にシリアに近い場所で所属不明のミグ29(MiG-29)戦闘機1機による「嫌がらせ」を受けたと発表している。5日の事例では、ミグ29戦闘機がトルコ軍の戦闘機にレーダー照射を行ったとされる。

 ストルテンベルグNATO事務総長はベルギー首都ブリュッセル(Brussels)で、「われわれからすれば、これは事故のようには見えない。深刻な侵犯行為だ」と述べた。(c)AFP/Stuart WILLIAMS and Sara HUSSEIN in Beirut