【10月5日 AFP】ドイツ南部バイエルン(Bavaria)州のミュンヘン(Munich)で16日間にわたり開催された世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」の来場者が、移民や難民らの大量流入により国境警備が強化され、鉄道の運行に支障がでるなどしたため、減少したことがわかった。イベントの運営者らが4日、明らかにした。

 オクトーバーフェストのヨセフ・シュミット(Josef Schmid)主任は記者団に対し、湿気の多い、涼しい天候により今年の来場者は例年より約40万人少なかったと語った。

 合計来場者数は590万人で、2009年以来最低となった。

 独DPA通信によると、シュミット氏は、記録的な移民の流入を管理するために行われた国境検査も、近隣諸国からの観光客を遠ざける理由になったとみられると述べたという。

 ビールの消費量も730万リットルに減少し、2014年より大ジョッキ40万杯分減少した。

 地元当局は、9月の最初の2回の週末にそれぞれ約2万人の移民が到着したミュンヘンの主要鉄道駅などで、ビールを飲んだ来場者らと難民らを引き離すことに苦心した。(c)AFP