【10月4日 AFP】ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長に対する捜査が開始されたことを受け、国際サッカー連盟(FIFA)のスポンサーを務める複数の米企業が同会長の即時辞任を要求するなか、独スポーツウエアメーカーで、同じくFIFAのトップスポンサーであるアディダス(Adidas)は、この流れには追随しなかったものの、FIFAの改革を改めて求めた。

 アディダスは3日に声明を出し、「これまでたびたび強調してきたとおり、サッカー界の利益を考えれば、FIFAの抜本的な改革が必要である」と述べた。

「そのためには、現在始まっている改革のプロセスが、透明かつ迅速に継続されなければならない」

 一方、ドイツのハイコ・マース(Heiko Maas)法務・消費者保護相は、サッカー界の新たな船出のためにも、ブラッター会長は道を譲るべきだと話している。

 マース大臣はツイッター(Twitter)に、「#ブラッターが#FIFA会長にとどまり続ける一日一日が、サッカー界にとって悪い日となっている」と投稿した。

 スイス当局が捜査開始を発表してからの1週間で、コカ・コーラ(Coca-Cola)、マクドナルド (McDonald's)、ビザ(Visa)、バドワイザー(Budweiser)はそれぞれ声明を発表し、全社がブラッター会長の辞任を求めた。

 これまでFIFAを財政面から強力に後押しし、数十年にわたってFIFAに多額の資金を提供してきた各社が、ブラッター会長の辞任を明確に求めるのは、これが初めてのこととなる。

 こうしたスポンサーの要求に対して、ブラッター会長は弁護士を通じて声明を発表し、現職にとどまることを断言している。(c)AFP