【10月4日 AFP】4日に行われる15-16ドイツ・ブンデスリーガ1部第8節では、驚異的なペースで得点を量産するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)と、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の両ストライカーが直接相まみえる。

 両選手は今季7節までで計19得点を記録し、激しい得点王争いを演じている。

 オーバメヤンはリーグ記録となる開幕7戦連続ゴールを決めており、一方のレワンドフスキはここ3試合で10得点と大暴れしている。

 ポーランド代表のレワンドフスキは、9月22日のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦に1点ビハインドの後半から途中出場すると、9分間で5得点を挙げ、リーグ記録を更新した。

 続くマインツ05(Mainz 05)戦でも2得点を決めて自身リーグ戦通算100得点を突破したレワンドフスキは、9月29日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)戦ではハットトリックを達成している。

■記録を塗り替える両ストライカー

 代表戦も含めると今季すでに17得点を記録しているレワンドフスキは、「デア・クラシカー(Der Klassiker)」と呼ばれるドルトムントとの一戦で得点を重ねようと狙っている。

 そのゴールへのどん欲な姿勢からドイツでレワンドフスキは、「決して満足しない男」と呼ばれ、「レワンゴールスキ(Lewangoalski)」というニックネームもついている。

 バイエルンがわずか28分間で4-0とリードし、チャンピオンズリーグ記録を作ったザグレブ戦後にレワンドフスキは、「常により多くの得点を決めたい、いいプレーをしたいと考えなければならない。『十分やった』と考えるなんてあり得ないよ」と語っている。

 オーバメヤンも負けておらず、2-2で引き分けた前節のダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)戦で開幕からの連続得点記録を7試合に伸ばし、6試合10得点のレワンドフスキに次ぐ9得点をマークしている。

 今季の得点ランクでレワンドフスキを上回ることができるかと質問されたオーバメヤンは、「それはきっと難しいよ」と笑みを浮かべて語っている。

 7試合で6得点を決めているバイエルンのトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)以外では、オーバメヤンは唯一レワンドフスキの得点王を阻止し得る存在だと見られている。

 ガボン代表の26歳オーバメヤンは、ダルムシュタット戦で2得点を決めて好調を維持している。

 バイエルン戦に向け、1日に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)のPAOK FC戦を温存されたオーバメヤンは、「得点を挙げることでいい影響が出ている。ストライカーとしての僕の仕事はゴールなので、そのことについてはとても満足している」と語っている。

 レワンドフスキをはじめ、これまでブンデスリーガでプレーしてきた名だたるストライカーも、開幕7試合連続ゴールは成し遂げていない。

 オーバメヤンが目指す次なる記録は、レワンドフスキその人がドルトムント時代の2012-13シーズンに打ち立てた12試合連続得点となる。

 昨季から続く連続得点を9試合としているオーバメヤンは、現在のペースで行けば、自身がシーズン前に掲げた20ゴールの目標をゆうに突破する。(c)AFP/Ryland JAMES