【10月3日 AFP】(一部更新)バングラデシュ北部で3日、日本人男性1人が銃で撃たれて死亡したと警察当局が発表した。バングラデシュでは最近イタリア人の援助活動家が殺害され、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が犯行声明を出していた。

 地元警察の副所長はAFPに対し、「日本人男性1人が今日、辺地の町カウニア(Kaunia)で射殺された。男性はバングラデシュの三輪自転車タクシー「リキシャ」でカウニアを訪れる途中で、バイクに乗った3人組の男に止められたようだ」と述べた。

 地元警察によれば、3人は日本人男性をその場で射殺して逃走した。遺体はランプル医科大学(Rangpur Medical College)の霊安室に運ばれたという。警察はさらに、男性が至近距離で撃たれていることを明らかにした。男性の身元は分かっていないが、ランプルで農業関係のプロジェクトに携わっていた55~60歳の男性とみられている。

 事件が起きたランプルは、首都ダッカ(Dhaka)の約300キロ北に位置している。ダッカでは先月28日、大使館などが多い地区で援助機関に所属するイタリア人が射殺される事件が発生し、ISが犯行声明を出していた。バングラデシュ政府は、イタリア人射殺事件は「単発的な事件」だったとして、治安に対する不安を静めようとしていた。(c)AFP