【8月17日 AFP】バングラデシュで先月、13歳の少年、サミウル・アラム・ラジョン(Samiul Alam Rajon)君が集団暴行を受け撲殺された事件で、警察は16日、容疑者13人のチャージシート(起訴用犯罪者名簿)を事件の発生した同国北東部シレット(Sylhet)の裁判所に送致した。

 サミウル君は7月8日、自転車を盗んだ疑いをかけられて柱に縛り付けられ、命乞いをする中、凄惨(せいさん)な集団リンチを受けて殺害された。検視結果によれば、サミウル君は全身の64か所を負傷していた。この暴行と殺害の様子を捉えた28分間の動画がインターネット上で拡散すると、同国には激しい衝撃が広がり、抗議デモが相次いで行われた。

 13人のうち10人はすでに逮捕され容疑を認めている。また逃亡した3人は身柄拘束されないままチャージシートを送られた。逃亡した容疑者の1人はサウジアラビアで逮捕されている。バングラデシュ外務省筋は、送致を受けてこの容疑者が速やかに本国送還されることに期待感を示した。(c)AFP