【10月3日 AFP】グアテマラの首都グアテマラ市(Guatemala City)郊外で1日夜、地滑りが発生し、少なくとも30人が死亡、約600人が行方不明になっている。政府の災害当局が2日、発表した。

 現場はグアテマラ市の東方約15キロにある小さな町サンタ・カタリナ・ピヌラ(Santa Catarina Pinula)と小村エル・カンブレーII(El Cambray II)で、国家災害減少軽減委員会(national coordinating agency for disaster reductionCONRAD)によると被害家屋は約125戸。

 現地では救助隊員や警察、兵士、地元住民らが泥やがれきを取り除いて行方不明者の捜索を行っており、これまでに34人の生存者が救出された。土砂に埋もれた家屋に閉じ込められているとみられる人々から、家族の携帯電話にテキストメッセージが届いているという。

 当局によると、大雨により付近の川が氾濫したことが地滑りの背景にあるという。地元自治体では昨年、被害地区の住民に別の地区への移住を勧告していた。

 グアテマラでは5月~11月が雨期に当たり、政府の統計によれば今年は既に8人が悪天候のため死亡している。昨年の雨期には29人が死亡し、家屋9000戸が被害を受けている。(c)AFP