ラグビー試合前のハカ、「嫌なら自分も踊りを」と専門家
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■「自分の文化から着想を」
すべての代表チームが、ハカにはっきりと対抗する儀式を持っているわけではない。
オーストラリア・ラグビー協会(Australian Rugby Union、ARU)のウェブサイトによると、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は1908年の北半球ツアーで先住民の勝どきの声を上げてみたが、恥ずかしいほどに「偽物」で、当時の主将はこれを忌み嫌ったという。
元オールブラックスのダラス・シーモア(Dallas Seymour)さんは、オーストラリア代表チームにハカへの対抗策をもう一度検討してほしいと述べ、他の国々にもチャレンジしてほしいと語る。「自らの文化を前に押し出す機会だ。ハカを無効化するものを自らの文化から見つけ出す必要がある」
一方、カレトゥ氏が挙げるこれまでで最高のハカへの応答の一つは、2008年のミレニアムスタジアム(Millennium Stadium)でのウェールズ代表チームの応答。ハカが終わってから約3分間、ウェールズ代表は直立姿勢を崩さなかった。
「もし自分たちのハカがないのなら、最善の策は、ただそこに立って敬意をもって相手のハカを見つめ、そして試合に臨むことだ」とカレトゥ氏は語った。(c)AFP/Neil SANDS