フィアット・クライスラー、米で死傷事故を過少報告
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【9月30日 AFP】米道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)は29日、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(Fiat Chrysler Automobiles、FCA)が、死傷事故について「著しい」過少報告を行っていたと発表した。
NHTSA幹部は声明で、「自動車会社の安全責任を果たす上での著しい怠慢」があったとし、「この怠慢の範囲や原因について追加の情報を集め、適切な行動を取る」と語った。
NHTSAによると、過少報告の原因は、データ収集・提出に使われる同社のシステム上の不備にあったとみられる。NHTSAは7月、データの内容に「食い違い」があるとFCAに通知。FCAは声明で、現在、社内調査を実施しており、「問題解決と再発防止のため、引き続きNHTSAに協力する」と発表した。
米FCAはこれに先立ち、1100万台の車両に対して適切にリコールを行わなかったとして、過去最高となる1億500万ドル(約126億円)の罰金支払いに合意している。(c)AFP/Mira OBERMAN