VW取締役、社員の行為は「犯罪」 排ガス不正問題
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【9月30日 AFP】独自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)の排ガス規制逃れ問題で、同社の取締役員は29日、不正に関与した社員は「犯罪行為に及んだ」のであり、個人的責任を負う必要があると述べた。
この問題では、排ガス検査実施の際に汚染物質の排出量を制御できるようにする不正ソフトウエアが世界で同社が販売したディーゼル車1100万台に搭載されていたことが発覚している。
ドイツ北西部ニーダーザクセン(Lower Saxony)州の経済相を務める同社のオラフ・リース(Olaf Lies)取締役は、英国放送協会(BBC)に対し「この問題が起きるのを許した者、あるいはこのソフトウエアの搭載を決定した者の行為は犯罪だ。彼らは個人的責任を取らなければならない」と語った。
「数百万人が持っていたVWに対する信頼を失い、大きな損害を被った。損害賠償を求める訴訟が多数起こされるのは必至だ。多くの車をリコールしなければならず、しかも極めて迅速に行う必要がある」
この問題では、独検察局が、マルティン・ウィンターコルン(Martin Winterkorn)前最高経営責任者(CEO)に対し刑事捜査を行うと発表。独以外の数か国でも、関係当局が不正問題の調査を開始している。(c)AFP