【9月29日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が28日、栄冠を目指す新シーズンに向けて始動するにあたり、NBAファイナルで敗れた痛みが以前にも増して受け入れがたくなっていることを認めた。

 ジェームズは6月に行われた頂上決戦でゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に退けられ、出場通算6回のNBAファイナルで4度目の敗退を喫した。

 そしてジェームズは、前回のファイナルでの敗戦を克服するのに、これまで以上の痛みを伴っていることを明らかにしている。

 ジェームズはこの日、メディアデーで集まった報道陣に対し、「ファイナルで負けるたびに、どんどん乗り越えることが難しくなっている」と語った。

「昨季のポストシーズンでは、ファイナルで負けるくらいなら、プレーオフに出ないほうが良いのか自分に問いかけていた」

「それは、自分自身に対するとても明確な質問だったよ。やっとファイナルまでたどり着いたのに、負けてしまったら、『この2か月間で、体を回復させることができた』という考えが頭をよぎる」

 ジェームズはその一方で、ファイナル出場は何にも代えがたいものだと強調している。

「それでも最終的には、優勝を目指すための痛みはすべて受け入れられる」

 ジェームズは、タイトル獲得にあと一歩まで迫った昨季の経験が、チームの精神を作り上げていくと確信している。

「昨季に起きたことは、昨季のことにすぎない。昨季のケミストリーを再建することはできるが、勝ち負けの成績は変えられない。新しいシーズンに向かっていくだけだ」

「俺たちは同じ集中力と心構えで臨み、同じ目標を達成していかなければならない。そして、毎日のように成長し、毎月のように改善を図り、6月に試合を戦える最高のチャンスをつかんでいく」

 ジェームズはまた、チームに残留したケビン・ラブ(Kevin Love)が万全の状態でいることで、2015-16シーズンは楽に戦えると信じている。

「今季はケビン・ラブが、その才能と能力で俺を楽にしてくれるだろう」

「俺が手堅くいく必要はない。臨機応変にやっていくよ」

(c)AFP