【9月18日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、難民問題への取り組みとして、今季残りの大会でサービスエースを記録するごとに、50ポンド(約9300円)を国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)に寄付すると表明した。

 これまでにウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)と全米オープン(US Open Tennis Championships)を制した実績を持つマレーは、安全な場所を求めて欧州へ流入している難民の窮状に心を痛め、独自の救済活動を発足させた。

 マレーは自身の公式ウェブサイトに、「最近のニュース映像を目の当たりにして、祖国から逃れることを余儀なくされて生活が一変してしまった数百万人の子どもたちとその家族のために、何か手助けをしなければならないと感じました」とコメントしている。

「エースを記録するたびに、それが子どもたちの安全を確保するためのユニセフへの寄付金になると考えれば、自分の充実感も増すことになります」

 世界ランク3位のマレーは、18日から始まる国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)ワールドグループ準決勝に英国代表として出場し、オーストラリア代表と対戦する。

 そしてその後は上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2015)、そして11月のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)に出場し、サービスエースを積み重ねていくことになる。

 この活動には、マレーのスポンサー企業の一つであるスタンダードライフ(Standard Life)をはじめ、男子プロテニス協会(ATP)、そして英国庭球協会(Lawn Tennis Association)も賛同し、寄付に協力することを発表した。

 これにより、マレーがサービスエース1本を記録するたびにユニセフへ寄付される額は200ポンド(約3万7000円)になっている。(c)AFP