【9月18日 AFP】(一部更新)南スーダンで16日、タンクローリーが交通事故を起こした後に爆発した。事故現場には車が輸送していた石油を集めようとする人々が群がっていた。死者は当初85人以上と伝えられたが、報道によるとこれまでに少なくとも150人に増えた。

 事故は、首都ジュバ(Juba)から西へ約250キロのところにある小さな町マリディ(Maridi)付近の道路で発生。地元当局者がアイ・ラジオ(Eye Radio)に語ったところによると、100人以上がやけどを負った。

 負傷者らはマリディの病院に搬送されたが、同院の医師はラジオ・タマズジ(Radio Tamazuj)に対し、酸素や鎮痛剤といった最低限の物資すら不足していることから、やけどを負っている人々の痛みを十分に緩和できずにいると話した。

 アフリカでは、石油の流出やタンクローリーの事故が発生すると、燃料を手に入れようとする人々が多数現場に集まってくることも珍しくない。そこで火事が発生し、結果多くの犠牲者を出すこともある。

 南スーダンは1年9か月に及ぶ内戦で極度の経済危機に直面しており、激しいインフレに加え、食料や燃料といった生活必需品の価格高騰を招いている。(c)AFP