【9月17日 AFP】(一部更新)米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、チリ中部で16日午後7時54分(日本時間17日午前7時54分)、マグニチュード(M)8.3の地震があった。日本を含む太平洋(Pacific Ocean)沿岸地域に津波が到達する恐れがある。

 チリの副内相は、この地震で少なくとも5人が死亡、1人が行方不明となっていることを明らかにした。ミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)大統領はこれに先立ち、死者は3人、負傷者は10人と発表していた。

 震源は首都サンティアゴ(Santiago)の北方約228キロの沖合で、震源の深さは約8キロ。M6.0を超える余震も2回発生した。チリ政府はこの地震の規模をM8.4としている。地震の揺れは、約1400キロ離れたアルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)でも感じられた。

 米ハワイ(Hawaii)の太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は、一部沿岸地域で「危険な」津波が発生する可能性があり、津波の高さはチリの沿岸の一部地域では3メートル以上に達する恐れがあるとしている。津波は仏領ポリネシアにも到達する恐れがある他、日本やニュージーランド、米アラスカ(Alaska)州にもより小規模な津波が到達する可能性があるという。(c)AFP/Miguel SANCHEZ