【9月14日 AFP】(写真追加)アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が14日未明、同国東部ガズニ(Ghazni)州で刑務所を襲撃、警官4人を殺害し、受刑者350人以上が脱走した。

「午前2時30分(日本時間同7時)ごろ、戦闘服を着たタリバンのメンバー6人が、ガズニ刑務所を襲撃した。最初に門の前で自動車爆弾を爆破させ、RPG(携行式ロケット弾)を1発発射した後、刑務所に押し入った」と同州のモハマド・アリ・アフマディ(Mohammad Ali Ahmadi)副知事がAFPの取材に語った。同副知事は受刑者352人が脱走したと述べた。一方、内務省は最高400人が脱走したと発表している。

 アフマディ副知事によれば、警察側では警官4人が死亡、7人が負傷した。またガズニ市の民間病院には、治安部隊の隊員10人と受刑者4人の計14人が負傷して搬送された。タリバンは今回すでに犯行声明を発表している。

 タリバンは2011年に南部カンダハル(Kandahar)州で大規模な脱獄を図ったことがあり、このときは約500人のタリバン戦闘員や司令官が脱獄し、アフガニスタン政府は治安上の「大惨事」だと表現した。(c)AFP