【9月11日 AFP】中国・北京(Beijing)の人民法院(地裁)は10日、インターネット上で豪華な暮らしをひけらかし中国赤十字(China Red Cross)をスキャンダルに巻き込んだ女に対し、賭博を組織・運営した罪で懲役5年と罰金5万元(約95万円)の有罪判決を言い渡した。

 北京・東城区人民法院が マイクロブログ「新浪微博(Sina Weibo)」の公式アカウントで明らかにしたところによると、有罪判決が下ったのは「郭美美(Guo Meimei)」を名乗っていた女。昨年、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の期間中に違法賭博を行った容疑で逮捕されていた。

 被告は2011年、自らを「赤十字商会(Red Cross Commerce)」という企業の本部長だと主張してインターネット上でぜいたくな生活ぶりを見せびらかし、横領された赤十字の資金を受け取っているのではないかとしてネットユーザーの怒りを買った。

 被告は「郭美美Baby(Guo Meimei Baby)」のハンドル名で200万人近いフォロワーがいる新浪微博のアカウントに、イタリア製高級スポーツ車マセラティ(Maserati)の前でポーズを取ったり、飛行機のビジネスクラスの座席で飲み物を楽しんだりするぜいたくなライフスタイルを撮影した写真を幾つも投稿していた。

 中国赤十字は、「郭美美」との関係を一切否定する声明を発表。被告は後に、「赤十字商会」の肩書きは架空のものだと告白した。

 中国中央テレビ(CCTV)は、「郭美美」逮捕後の2014年8月、長時間に及ぶ本人の「自白」を放映。その中で、オレンジ色の囚人服を着た「郭美美」は賭博への関与に加え、金銭目的で「何度も」性的関係を持ったことを認めた。ただ、今回の判決は売春容疑については触れていない。(c)AFP