酒からギャンブルへ―多くのサッカー選手を苦しめる依存症
このニュースをシェア
■仲間の人生も台無しに
アダムス氏は、アーセナル時代に「泥酔した」状態で試合に出場したことが2度あると明かしている。また、自身のアルコールの問題のせいで、「6~7人」に上るチームメートや友人の結婚生活を台無しにしたという。
イングランドで4度のリーグ優勝を経験しているアダムス氏は、「彼らをどこまでも引きずり回してしまった。クラブに入ったとき、元選手たちに飲み屋に連れて行かれた。火曜日の練習終わりに行くのさ。今はもう、その習慣はないみたいだけどね」と話した。
アダムス氏のケースでは、故障による長期間の離脱が、アルコール依存につながったという。
「酔っ払って、おかしくなっていた。狂ったようにお酒を飲んで、寝て、けんかして、松葉づえで人の頭を殴った」
アダムス氏は12年にわたってアルコール依存症と闘い、夏季休暇はアルコール中心の生活に溺れるなど、「自分の大好きなキャリア」を傷つけていった。危険運転で刑務所に入ったこともあるアダムス氏だが、それでも飲酒を止めることはなかったという。
「依存症は違う方向へ進む。僕はいつもミルクシェークにたとえるんだけどね。チョコレートシェークはアルコールだ。でも今は、それがインターネットになって、重大なのはギャンブルだ」
「僕が思うに、患者の70%はギャンブル依存症じゃないかな。依存症は、アルコールからギャンブルに大きく様変わりした」