【9月8日 AFP】フィンランド中央銀行のエルッキ・リーカネン(Erkki Liikanen)総裁は6日、シリアやイラク、リビアなどから殺到する亡命希望者を支援するため、1か月分の給料を寄付すると表明した。

 リーカネン氏はフェイスブック(Facebook)の個人ページに、「フィンランド赤十字社(Finnish Red Cross)による募金活動に、手取りで1か月分の給料に当たる額を寄付することで参加しようと決めた。募金額は1万ユーロ(約130万円)で、最も苦しんでいる人たちの下にこのお金が届くことになると思う」とのメッセージを投稿した。

 また、かつてフィンランド赤十字社の名誉総裁を務めたリーカネン氏は、同国のユハ・シピラ(Juha Sipila)首相が5日、難民たちを自宅に宿泊させると表明したことについても言及するとともに、「自分に合った、自分にできると思う」方法で、移民たちに手を差し伸べようと呼び掛けている。

 フィンランド政府は4日、2014年の難民申請者総数の7倍を超える、3万件もの難民申請が見込まれると発表していた。(c)AFP