【9月6日 AFP】オーストリアには5日、ハンガリーから数千人の移民が入国したが、他にも多くの移民たちが徒歩でオーストリアに向かって移動を始めた。

 ハンガリー政府は4日夜に移民たちを首都ブダペスト(Budapest)からオーストリア国境まで輸送するためのバスを手配したが、バスの運転は一度限りで終了した。そのため5日には、少なくとも新たに500人の移民たちが、ブダペスト東駅(Budapest Keleti Station)からオーストリア国境までの175キロを歩き始めた。

 ハンガリー警察のカーロイ・パップ(Karoly Papp)氏は、オーストリア国境へのバスの運行は一度だけで、今後道路を歩く移民たちを輸送する予定はないと語った。

 オーストリア内務省によると、ハンガリー政府が4日夜に国境までのバスを手配して以降、6500人の移民が国境を越え、オーストリア入りした。

 移民問題については欧州諸国の間で意見が分かれており、ハンガリーは強硬な姿勢を示しているが、西欧諸国は移民を歓迎する姿勢を示しており、フィンランドのユハ・シピラ(Juha Sipila)首相は、難民家族を自宅に宿泊させることを表明している。(c)AFP