【9月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が、シリア中部の古代遺跡パルミラ(Palmyra)で3つの塔墓を爆破した。シリア文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム(Maamoun Abdelkarim)総局長が4日、明らかにした。

 同総局長は「最高の保存状態にあった最も美しい3つの塔墓をISが爆破した」と語り、10日前にこの情報を得ていたが、9月2日に撮影された衛星写真をシリアの遺跡保護に取り組んでいる「シリアンヘリテージ・イニシアティブ(Syrian Heritage Initiative、米国)」から「たった今」入手し、塔墓の破壊を確認したと述べた。

 今回破壊された塔墓には、有名なエラベル家の塔墓(Tower of Elahbel)も含まれていたという。

 今年5月にパルミラを掌握して以来、ISは世界に名高いパルミラ遺跡で破壊行為を続け、先月にはバール・シャミン神殿(Temple of Baal Shamin)や2000年の歴史を持つベル神殿(Temple of Bel)を爆破している。(c)AFP