■「三度目の正直」を願った一家

 ドーガンはアブドラさんの話として、コス島を目指していた一家は密入国仲介業者に過去2度渡航料を払っていたと伝えている。

「最初は沿岸警備隊に捕まり、後に釈放された」とアブドラさん。2度目は「業者が約束を破って姿を現さず、船も来なかった」という。

 過去の苦い経験から、アブドラさんたちは自力で海を渡ろうと決心。同郷の人たちと一緒に、「自分たちでボートを手に入れ、向こう岸に渡ろうとした」と語っている。(c)AFP/Ozan KOSE, Dilay GUNDOGAN in Istanbul