91歳の「セックスカウンセラー」、本音トークで人気 インド
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■「それは正常だ!」
女性からの悩み相談に対して親身にアドバイスするワトサさんは、一方で、特定の質問に対しては皮肉の利いた返答をすることでも知られている。婚約した女性の純潔を調べる方法を問われた場合などは、軽くあしらうことさえいとわない。
「家族から結婚しろと求められている。どうしたら相手の女性が処女かどうかを調べられるか」との質問があった際、ワトサさんはこう返答した。「結婚しないことを勧める。探偵でも雇わない限り調べる方法はない。あなたの疑いの心からそのあわれな娘を解放してあげなさい」
ワトサさんは「少し厳しく返答したほうが良い場合もある。そうしたら相手は私に怒るだろう。怒りがわけば人は考え始めるようになり、考え始めたら改善し始めるのさ」と解説する。
ワトサさんへのメールの大半は、男性からの「マスターベーション」と「早すぎる射精の防止方法」について。マスターベーションが抜け毛につながるかどうかは関心の高いテーマだという。中には奇妙な悩みもある。ペットのヤギと「浮気」をすることは問題ないかと悩む男性既婚者もいた。だがワトサさんによると、コラムで紹介する悩みはすべて事実。「作り話だと考える人がたくさんいるが、私にはこんな質問は思いつけないよ」とワトサさんは語った。
ワトサさんは新著「It's Normal!(それは正常だ!)」を出版したばかりで、ムンバイ(Mumbai)ではちょっとした話題となっているが、本人はいたって平静だ。「評価されることを嫌う人はいないし、コラムに投稿があることは良いことだ。でもそれでわれを忘れるには年を取りすぎた」と来年2月に92歳になるワトサさんは語った。
「私のコラムにはファンが多く、同紙の売り上げにも貢献しているというから、同紙に求められている間は執筆を続けるつもりだよ。認知症か何かにならない限りね」と笑みを浮かべて、ワトサさんは付け加えた。(c)AFP/Peter HUTCHISON