【9月1日 AFP】大規模なハッキングの被害でユーザーの個人情報が流出した不倫専用の出会い系サイト「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」は8月31日、サイトの今後の展望に対するハッキングの影響はなく、現在も「サクラ」ではない本物の女性ユーザーを含む数十万人単位のユーザーが新規登録を続けていると発表した。

 ITブログサイト「ギズモード(Gizmodo)」は先日、同サイトから流出したデータを分析した結果、550万人いたとされる女性ユーザーの大半が、実際は偽の「サクラ」アカウント、または「bot(ボット)」と呼ばれる自動プログラムによって作成されたものだった可能性があると報じていた。

 だがカナダ・トロント(Toronto)に本社を置く同サイトの運営会社アビッド・ライフ・メディア(Avid Life Media)は声明で、この報道を否定。「メディアは最近、アシュレイ・マディソンの破綻は近いと予測しているが、それは甚だしい誇張だ」「当社の業務も顧客も被害を受けたが、当社は成長を続けている。この1週間だけで、アシュレイ・マディソンには数十万人の加入者が新規に登録し、そのうち8万7596人が女性だった」と述べた。

 同社は今年7月、320万人以上の会員数を誇る同サイトがハッカーによる攻撃を受け、利用者の個人情報が流出したと発表。先月には「インパクトチーム(Impact Team)」を名乗るハッカー集団が、同社のサーバーから盗まれた個人情報や社内の電子メール、重要なコンピューターのソースコードなどを公開していた。(c)AFP/Michel COMTE