【8月29日 AFP】第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男子200メートル決勝で、優勝した直後のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)に、電動立ち乗り二輪車「セグウェイ(Segway)」で衝突した中国人カメラマンが、28日のメダル授与式でボルトに謝罪したとともに、幸運のブレスレットを渡した。

 中国中央テレビ(CCTV)のカメラマンは、27日のレース後に至近距離からボルトを撮影していた際、セグウェイのバランスを崩してボルトに激突した。同レースで短距離2冠を達成したボルトは、幸い重傷を免れている。

 カメラマンは通訳を介し、英紙ガーディアン(Guardian)に「彼が無事で何よりだ。私は問題ない。仕事に戻ります」とコメントした。

 このアクシデントは、インターネットやテレビのニュースで世界中に広まった。

 中国中央テレビ体育チャンネル(CCTV-5)は、マイクロブログの新浪微博(Sina Weibo)に、ブレスレットが「ボルトに幸運をもたらすだろう」と投稿している。

 新浪微博では、2008年以降の五輪と世界選手権の短距離で1度しか優勝を逃していないボルトの強さに言及し、「ボルトを倒せるのはあの男(カメラマン)だけだった」という投稿も見られた。(c)AFP