【8月20日 AFP】米ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)でペスト菌が検出された問題で、カリフォルニア(California)州保健当局は18日、南部ジョージア(Georgia)州からの旅行者1人がペスト菌に感染した疑いがあることが分かったと発表した。感染が確認されれば、同公園でのペスト菌感染者は2人目となる。

 この旅行者は今月初め、バカンスのため同公園や隣接するシエラ国有林(Sierra National Forest)を訪れていたという。現在、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)が感染の有無を検査している。

 ペスト菌は、リスなど野生の齧歯(げっし)類やそのノミが保有する場合が多い。米当局は6日、ヨセミテ国立公園を7月中旬に訪れたロサンゼルス(Los Angeles)在住の少女がペスト菌の陽性反応を示したと発表していた。少女は病院で治療を受け、その後回復したという。

 少女が滞在したクレーン・フラット・キャンプ場(Crane Flat Campground)は、後に4日間の閉鎖措置が取られた。また、複数のリスの死骸からペスト菌が検出されたトゥオルミ・メドウズ・キャンプ場(Tuolumne Meadows Campground)も、数日間にわたって閉鎖された。(c)AFP