■「親子のような関係だった時期もあった」

 ブラッター会長はまた、プラティニ氏から裏切られたとも語っており、「ご存じのとおり、私たちは父親と息子のような関係だった時期もあった」と述べている。

「1998年のW杯フランス大会のあと、彼はFIFAで4年間、私の下で働いた。私の力添えもあり、UEFAとFIFAの両方で幹部にまで上り詰めることができた」

「2007年にはUEFAの会長に就任したが、それも私から直接の後押しがあったからだ」

 プラティニ氏はその後「心変わり」したが、ブラッター会長は、その理由はわからないとしており、「彼の性格については、本人に聞くしかないだろう。私には彼が何を考えているのかわからない」と語っている。

 幹部7人が贈収賄の容疑で逮捕されるなど、FIFA全体が汚職スキャンダルのショックに襲われるなか、ブラッター会長は会長選で5選を果たしたものの、それからわずか4日で、事実上の辞任を発表している。

 ブラッター会長は、「私とFIFAに対するプレッシャーが高まっていたことを考えれば、ほかに選択肢はなかった。私の目の前には荒波が押し寄せていた」と語った。

「ショックだった。簡単な決断ではなかったが、おかげで何がいけなかったのかを考える時間が持てた」

 プラティニ氏は、ブラッター会長の事実上の辞任表明を受けて実施されることになった新たな会長選に立候補しており、当選の最有力候補とみなされている。

 先述の関係者によれば、プラティニ会長は、汚職によって地に落ちたFIFAの信頼を取り戻すためにはどうすればいいのか、その方策を練る方に意識を向けており、今回の話にコメントするつもりはないという。

「ミシェル・プラティニ氏は現在、より大きな関心を注いでいる事項がある。それは、FIFAのイメージと評価を回復するプログラムの作成だ」

(c)AFP