【6月3日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長(79)は2日、辞意を表明した。FIFAを揺るがした汚職事件で集中した非難に屈した格好となった。

 ブラッター会長はスイス・チューリヒ(Zurich)のFIFA本部で記者会見を開き、「サッカー界全体からは信任を受けていないと感じる」と落ち着いた口調で述べた。

 スイス出身のブラッター氏はFIFA会長を17年間務め、先月29日の総会で5選を果たしたばかりだった。次に開かれる臨時総会で新会長が選出されるまでは、引き続き会長の任を負う。

 ブラッター会長はさらに、「私はこれまでの努力を上回る広範な抜本的改革の推進に集中すべきだ」と述べ、次期会長選に立候補しない意向も示した。

 FIFAの監査・コンプライアンス委員会のドメニコ・スカラ(Domenico Scala)委員長によると、臨時総会は今年12月から来年3月までに開かれ、それ以前には開催できないという。