【8月7日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は6日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から獲得したアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)と4年契約を結んだ。

 27歳のディ・マリアは、カタール・ドーハ(Doha)でメディカルチェックを受けた後、5日にパリ(Paris)入りし、2019年6月までの契約にサインした。

 移籍金は6300万ユーロ(約86億円)となっており、これは2013年にナポリ(SSC Napoli)からPSGに加入したエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)のリーグ史上最高額となった移籍金6400万ユーロ(当時約84億円)に次ぐ金額となった。

 PSGは長らくディ・マリア獲得を狙っていたが、同選手はレアル・マドリード(Real Madrid)で欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)を制覇した後、ユナイテッド行きを選択していた。

 ディ・マリアはエッフェル塔(Eiffel Tower)近くのホテルで行われた会見で、「PSGに来られて本当にうれしい。チームがここ数年僕を獲得しようとしていたことは知っていたが、いろいろな理由でここには来られなかった」と語った。

 ベンフィカ(Benfica)などでプレーした経験を持つディ・マリアは、プレミアリーグで落胆のシーズンを過ごしたが、調子を取り戻そうとしている。

 イングランドに順応できなかったディ・マリアだったが、自分一人だけでユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)を出ていく決断を下したのではないと明かした。

「出ていく判断は僕自身のものだけではない。チームが売却することを決断したから出ていくことにしたんだ。マンチェスター(Manchester)では自分が思ったように事が運ばなかった。でも、自分の現在はここだ」

 PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は、「多くのビッグクラブが目をつけていたことは分かっている。アンヘルは、特にチャンピオンズリーグで、チームに特別な何かをもたらしてくれるだろう。彼とともに優勝できることを望んでいる」と語った。

 7月に行われたコパ・アメリカ(2015 Copa America)でアルゼンチン代表の決勝進出に貢献したディ・マリアは、プレシーズンの準備が遅れており、7日に行われるPSGのリーグ開幕戦のリール(Lille OSC)戦を欠場することになる。また、コパ・アメリカでは太ももを負傷していることもあり、新天地でのデビューは数週間後になると見込まれている。(c)AFP