【7月30日 AFP】インド洋(Indian Ocean)のフランス海外県レユニオン(Reunion)島で見つかった謎の飛行機の残骸について、昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のものである可能性が浮上する中、各国の当局が正体の特定を急いでいる。

 マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は、翼の一部とみられるこの残骸について「(MH370便と同じ)ボーイング(Boeing)777型機のものである可能性が非常に高いが、MH370便のものであるかはこれから確認する必要がある」と述べた。

 残骸は地元の仏警察当局が調査に当たっている他、マレーシアも専門家チームを現地に派遣。ナジブ首相によると、残骸は今後、フランス本土南部のトゥールーズ(Toulouse)市に送られ、仏航空事故調査局(BEA)による調査が行われる予定だ。

 さらに、残骸が見つかったのと同じ場所では、手荷物の一部とみられる物も見つかり、謎はいっそう深まっている。29日に残骸を発見した海岸清掃員の一人であるジョニー・ベグ(Johnny Begue)さんは「本当に奇妙な出来事で、寒気がする」と語った。(c)AFP