【7月29日 AFP】15MLBは28日、各地で試合が行われ、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のホセ・アブレウ(Jose Abreu)が放った長打を捕球しようと、熱のこもったプレーをみせたボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のムーキー・ベッツ(Mookie Betts)中堅手が、勢い余ってフェンスを乗り越え、ボールを落としたと同時に脳振とうの危険にさらされた。

 試合は9-4でホワイトソックスが勝利。捕球の際にフェンスを越えてブルペンへ突っ込んだベッツは、6回で試合を後にしている。

 右翼側に流れた長打を捕球したベッツは、そのままの勢いでフェンスに衝突すると、後頭部から向こう側へ転倒した。

 落ちた衝撃でボールがクローブからこぼれると、アウト判定にホワイトソックスのロビン・ベンチュラ(Robin Ventura)監督が抗議。審議の結果、アブレウの打球は2ラン本塁打と記録され、ホワイトソックスに7-2のリードをもたらした。

 レッドソックスによれば、ベッツは脳振とうの検査を受けたという。

 試合前には、ペドロ・マルティネス(Pedro Martinez)氏の野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを祝福するセレモニーが行われたが、ベッツのプレーが会場のムードを一変させた。

 セレモニーでは、マルティネス氏の背番号「45」が永久欠番となっている。(c)AFP