■密猟で有罪認めた過去

 米ミネソタ(Minnesota)州在住のパーマー氏は米狩猟愛好家の間では弓矢の専門家として知られており、世界中を旅してヒョウやバファロー、サイ、ヘラジカといった大型動物を追いかけていた。

 南アフリカ、ナミビア、ジンバブエなどの国では年齢が繁殖適齢期を超えたライオンなどの大型動物の一部の個体について狩猟許可証を発行しているが、ジンバブエの自然公園ではこれらの動物の狩猟は禁止されている。

 パーマー氏は28日に発表した声明の中で「私が愛し、責任を持って合法的に行っている活動を追求したことにより、結果的にこのライオンを犠牲にしてしまったことに深い遺憾の念を表します」「自分が手にかけたライオンが有名な地元の人気者であり、研究の一環で追跡までされていたとは、猟が終わるまで知りませんでした」と述べた。

 パーマー氏は米ウィスコンシン(Wisconsin)州でクマを密猟したとして2008年に有罪を認めたと伝えられている。その際同氏は「合法的に狩猟をするために地元のプロのガイドの経験に頼っていた」と語っていたという。

 パーマー氏のツイッター(Twitter)とフェイスブック(Facebook)のアカウント、さらに同州ミネアポリス(Minneapolis)近郊にある同氏の歯科医院のウェブサイトは、厳しく非難するコメントが殺到したことから閉鎖された。(c)AFP