【7月23日 AFP】全米テニス協会(USTA)は22日、来月開幕する全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)の本戦出場者を発表し、男子はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を筆頭に世界ランク上位99人、女子はセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以下、腰の故障で欠場する同29位の彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ、中国)を除く上位100人が名を連ねた。

 セレーナは現在、四大大会(グランドスラム)5連勝を目指しており、前年大会で3連覇を達成し、オープン化以降ではクリス・エバート(Chris Evert、米国)氏に並ぶ通算6勝を記録している全米で優勝すれば、1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる年間グランドスラム達成となる。

「セレーナ・スラム」と呼ばれるメジャー大会4連勝を2回達成したセレーナは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)でグランドスラム通算21勝目を飾り、シングルスの優勝回数でマーガレット・コート(Margaret Court)氏の24勝、グラフ氏の22勝に次ぐ歴代3位につけている。

 一方、ジョコビッチはタイトルを獲得した2011年大会を含め、全米オープンでは決勝に計5回勝ち進んでいる。そして今年は、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)とウィンブルドンを制し、グランドスラム優勝回数を9に伸ばした。

 先日のウィンブルドン決勝でジョコビッチに敗れた世界ランク2位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、今年の全米で通算6回目の優勝と、通算18回目のグランドスラム制覇を目指す。

 男子ではそのほかに、2012年大会王者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)、今年の全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)、さらに2014年大会の王者マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と同ファイナリストで世界ランク5位の錦織圭(Kei Nishikori)が出場する。

 そして2010年大会、2013年大会王者のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、今大会で通算15個目のグランドスラムタイトル獲得を目指すことになる。

 女子では、世界ランク2位で2006年大会女王のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)のほか、2014年大会ファイナリストのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)、全米2度の優勝を誇るヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、元大会女王のサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)、そしてスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)がコートに立つ。

 男子ではまた、世界ランク99位のマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)がランキング上位では最後の本戦出場枠を確保した。

 そしてマーディー・フィッシュ(Mardy Fish、米国)、トミー・ハース(Tommy Haas、ドイツ)、フロリアン・マイヤー(Florian Mayer、ドイツ)、ヤンコ・ティプサレビッチ(Janko Tipsarevic、セルビア)、そしてラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)の5人が推薦枠での出場となる。

 女子の上位ランキングで最後の本戦出場権を獲得したのは、世界ランク101位のキルステン・フリプケンス(Kirsten Flipkens、ベルギー)となった。そして推薦枠を獲得したのは、ペトラ・ツェトコフサ(Petra Cetkovska、チェコ)、ローラ・ロブソン(Laura Robson、英国)、ヴァニア・キング(Vania King、米国)、アリサ・クレイバノワ(Alisa Kleybanova、ロシア)となっている。(c)AFP