【7月21日 AFP】2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)で総合2位につけているモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)が、第16ステージ(ブール・ド・ペアージュからギャップ、201キロメートル)の難しい下りであわや大惨事のアクシデントを招いたチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のワレン・バルギル(Warren Barguil、フランス)を批判した。

 バルギルは、猛スピードで下りの急カーブを走行している最中にコントロールを失い、チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)に突っ込んで、同選手をコースから押し出してしまった。

 トーマスはそのまま崖の方へ放り出され、崖っぷちに立つ街灯柱に頭から衝突した。

 それでも、観客の一人がトーマスを道路に引き上げると、トーマスは驚くべきことに、自分がいた集団から約40秒遅れでゴールした。

 29歳のトーマスは、「大丈夫だ。街灯に頭をぶつけたけど、問題ない」とコメントしている。

 しかしキンタナは、表彰台入りも難しいであろう総合10位につけるバルギルが、クラッシュが多いことで知られるトリッキーな下りで、わざわざ勝負に出ることはなかっただろうと苦言を呈している。

 25歳のキンタナは、「このレースでは、ほとんど毎回ここでクラッシュが起きる」とすると、「今日はなんとか免れた」と続けた。

「戦う理由が何もないのに、総合争いをしている選手の中に入ってかき乱し、クラッシュを起こす選手がいる」

「僕はたまたま切り抜けられたけどね」