【7月18日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は17日、各地でワールドグループ準々決勝が行われ、ミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)とアレクサンドル・ネドビエソフ(Aleksandr Nedovyesov)がシングルス2試合で勝利を収めたカザフスタンは、オーストラリアを相手に決定的な2勝0敗のリードを奪った。

 ククシキンは、第1試合で19歳のタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)と対戦。2時間あまりの戦いの末に、6-4、6-3、6-3で勝利した。

 その後、世界ランク115位のネドビエソフが、7-6、6-7、7-6、6-4で同41位のニック・キリオス(Nick Kyrgios)を破ると、カザフスタンは初の準決勝進出に王手をかけている。

 キリオスは、グラス(芝)コート開催のデビスカップ3試合目にして初黒星を喫し、オーストラリアは18日のダブルスに勝利しなければ、4強入りの望みはついえる。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)では審判を批判したり、問題行動を起こしたりしたほか、4回戦でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に「わざと負けた」のではないかとして批判を集めたキリオスは、この日の試合後の記者会見で、敗戦に落胆しているとコメントした。

「身体的にはオーケーだった。良い調子だと感じた。でも、精神的にはちょっと消耗していた」

「集中するのが難しくて、勢いに乗れなかった。いろんなことがあったから、自分を奮い立たせることも難しかった」

 前日には、オーストラリアのテニス選手バーナード・トミック(Bernard Tomic)が、米マイアミ(Miami)でパーティーを開き、大騒ぎした末に警察官に抵抗するなどして逮捕されていた。

 トミックは、当初デビスカップに出場する予定だったものの、テニス協会のヒエラルキーと、元デビスカップ監督のパット・ラフター(Pat Rafter)氏に対する不満を爆発させ、メンバーから外されていた。

 この結果、コキナキスが第1試合でカザフスタンのナンバーワン選手と対戦する大役を与えられた。(c)AFP