【7月16日 AFP】バングラデシュの警察当局は16日、13歳の少年を集団で殺害する様子を動画で撮影した疑いで、男を逮捕したと発表した。この動画はインターネットで拡散し、国民の間に激しい怒りが広がっていた。

 ヌル・ミア(Nur Mia)容疑者(20)は、同国北東部シレット(Sylhet)郊外で15日夜に逮捕された。地元警察署長によると、ミア容疑者は他の容疑者の指示で、ノキア(Nokia)製携帯電話端末を使い動画を撮影。その後、フェイスブック(Facebook)に動画を投稿し、友人らと共有したとされる。

 7月8日にサミウル・アラム・ラジョン(Samiul Alam Rajon)君(13)が殺害された事件をめぐる逮捕者は、ミア容疑者が9人目。事件では、自転車を盗んだとの疑いをかけられたサミウル君が柱に縛られ、命乞いをする中、激しい暴力を振るわれて死亡した。

 事件を受け、サミウル君の地元やバングラデシュ全土で、数千人規模の抗議デモが行われ、参加者らからは犯人の死刑を要求する声が上がった。バングラデシュ当局は容疑者に対する迅速な対処を約束している。(c)AFP