【5月12日 AFP】バングラデシュ北東部シレット(Sylhet)市で12日朝、無神論者のブロガー、アナンタ・ビジョイ・ダス(Ananta Bijoy Das)氏が、山刀を持った覆面のグループに襲われ、殺害された。警察関係者がAFPに明らかにした。バングラデシュで2月以降、同様の手口で殺害された3人目のブロガーとなる。

 ダス氏の友人のデバシシュ・デブさんは、シレットでAFPの取材に応じ「彼はここ数か月、書いた内容をめぐり過激派から脅迫を受けていた。過激派が用意した(無神論者ブロガーの)暗殺標的リストに載っていた」と語った。

 バングラデシュのブロガー協会を代表するイムラン・サルカル(Imran Sarker)氏によれば、ダス氏は無神論者で、2月26日に首都ダッカ(Dhaka)で同様の手口で殺されたバングラデシュ出身の米国人ブロガー、アビジット・ロイ(Avijit Roy)氏が管理者だったウェブサイト「ムクト・モナ(Mukto-Mona)」に寄稿していた。

 ロイ氏殺害については、先週になって「インド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda in the Indian SubcontinentAQIS)」が犯行声明を発表。またイスラム過激派とみられる人物1人が逮捕されている。また3月にはやはりダッカで別の無神論者のブロガー、ワーシク・ラーマン(Washiqur Rahman)氏が刃物で切りつけられ、殺害されている。このときは、イスラム神学校(マドラサ)の学生2人が逮捕された。(c)AFP