【7月9日 AFP】8日、米ユナイテッド航空(United Airlines)がコンピューターの故障により一時運航停止となり、朝のラッシュ時の空港は数千人の旅客で混雑した。ユナイテッド航空でこうしたトラブルが起きるのはこの6週間で2度目。

 ユナイテッド航空のシステム障害が起きた直後には、ニューヨーク証券取引所(New York Stock ExchangeNYSE)で技術的な障害により全ての株式の取引が停止する事態が起きた。

 2件のシステム障害が連続して起きたことから、サイバー攻撃ではないかとの懸念の声が上がっていたが、今のところ、関連性はないとみられている。

「現時点では、悪質な行動の兆候」は見つかっていないが、「今も調査中だ」と国土安全保障省(Department of Homeland SecurityDHS)の報道官はAFPに回答した。

 全米の空港ではユナイテッド航空の機体が1時間以上地上待機となった。同航空は「ルーターのトラブルにより、さまざまなアプリケーションのネットワーク接続が困難になった」と説明している。

 航空便の運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」の事業部門の担当者によれば、正午までに約900便が影響を受け、遅延する便はさらに増えることが予想されるという。(c)AFP/Mira OBERMAN