ドイツ戦大敗から1年、楽ではないブラジル復活の道のり
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【7月8日 AFP】W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の1-7の大敗からちょうど1年が経とうとする今も、かつてない迷走を続けているように見えるブラジルサッカー。代表チームを率いるドゥンガ(Dunga)監督も、以前のような圧倒的な強さを取り戻すのは簡単ではないと話している。
7月8日は、ブラジルがショッキングな敗退を喫した準決勝からちょうど1年にあたる。1年前のこの日、ブラジルは地元優勝への過大な重圧がかかる中で大敗し、サッカーが魂の一部になっている2億人の国民の心にトラウマを植え付けた。
そして今、代表指揮官というブラジルサッカーの最高幹部から、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のコパカバーナ(Copacabana)でフットバレーに興じる一般市民まで、誰もが一様に、事態は深刻との認識を持っている。
ブラジルのスポーツニュースサイト「グロボ・エスポルテ(Globo Esporte)」にはドゥンガ監督の「われわれは成長しなくてはならない」というコメントが載った。
「再び世界のサッカー界を席巻するためには、やらなければならないことがある。その事実を謙虚に受け止めなくてはならないが、同時にたやすくないのは認めざるを得ない」
ドゥンガ監督は、歴代の代表監督らと会談した後、6日遅くにこのコメントを発している。ブラジルは直近のコパ・アメリカ(2015 Copa America)でも、格下とみられていたパラグアイの手で、準々決勝敗退に追いやられた。
それでも、ブラジルの熱烈なサッカーファンの身をいまだに苛むのは、やはりW杯準決勝のドイツ戦だ。2014年7月8日、W杯優勝5度のブラジルは、その後大会を制することになるドイツを相手に、歴史的な大敗を喫した。
ドゥンガ監督は、この日の敗戦のショックは、ウルグアイにまさかの敗戦を喫し、国民の心の傷となっている1950年大会の決勝、通称「マラカナッソ(マラカナンの悲劇)」に匹敵すると話している。
監督は、ドイツの容赦ない戦いぶりが、「その日を1950年と同じように、ブラジルが世界王者になった5回の決勝と同じように、国民の心に刻みつけた」と話した。
それから1年、ドゥンガ監督は、カナリア色のユニホームをまとう選手たちには、厳しい未来が待っているかもしれないと警鐘を鳴らしている。
「明るい面に目を向けなくてはならない。すべての試合に勝つのは不可能だ。あらゆる手を尽くして、前進する努力をするしかない」
その前進の手段として、ドゥンガ監督の顧問団である代表OBたちが導きだしたのが、定期的に会談を開くという方法だったようだ。