【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は6日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第4シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-4、6-4でカザフスタンのザリーナ・ディアス(Zarina Diyas)に勝利し、8強入りを決めた。

 2004年のウィンブルドン覇者シャラポワは、4回戦まで全試合をストレートで制しているものの、この日はここまでで最長となる1時間37分の長丁場を乗り切った。

 シャラポワは、準々決勝で世界ランク47位のココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)と対戦することになる。バンダウェイは、同日行われた4回戦で全仏オープンテニス(French Open 2015)準優勝のルーシー・サファロバ(Lucie Safarova、チェコ)を下している。

 世界ランク34位のディアスを前に、立ち上がりから若干の硬さがあったシャラポワは、第2セットで1-3とリードを許す。それでも、28歳のベテランはここから経験値の高さを見せ、最後は逆転で勝利をつかんだ。

 シャラポワは、「勝ち進むたび、試合は厳しいものになる。私の対戦相手は芝を得意としていて、重心を低く構え、力強いショットを打ってきた。だから、すべてのショットに備えなければならなかった」と振り返った。

「今大会の開幕前、前哨戦に臨むことができなかったので、力強いスタートを切って、自分にチャンスを与えたかったんです」

「ここまではうまくいっていますが、ここからはどんどん厳しくなります」

「良い位置につけることができた。昨年はこのステージで敗退したので、勝ち進めることが最高にうれしいです」

 11年前にウィンブルドンで戴冠を果たしたシャラポワだが、2007年以降は一度しか4回戦を突破できていなかった。

 今大会では、上位シードが続々と敗退しており、トップ10で現在残っているのは第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とシャラポワのみとなっている。(c)AFP