【7月6日 AFP】ナイジェリアサッカー連盟(NFF)は5日、「目標を達成するための資質が欠けている」として、2年契約を結んでいたステファン・ケシ(Stephen Keshi)代表監督を解任すると同時に、シュアイブ・アモドゥ(Shuaibu Amodu)氏の新監督就任を発表した。

 NFFは声明で、「NFFの規律委員会と技術開発委員会の報告書および調査結果と、ケシ氏の行動を徹底的に再評価した結果、彼はスーパーイーグルス(Super Eagles、ナイジェリア代表チームの愛称)の指揮官として、雇用契約書に記載された連盟の掲げる目標を達成するための資質が欠けていることが判明した」と発表している。

「協会はステファン・ケシ氏との契約を即刻破棄するオプションを行使する決断を下しており、これは即座に有効になる」

 クリス・グリーン(Chris Green)氏を筆頭とするNFFの規律委員会は、ケシ氏がナイジェリアと契約を結びながらも、コートジボワール代表監督に立候補したとされる問題を調査していた。

 ナイジェリア代表のテクニカルディレクターに正式任命されたばかりのアモドゥ氏だったが、ナイジェリアは外国人監督の招聘(しょうへい)を計画しており、サリス・ユスフ(Salisu Yusuf)氏をアシスタントに配置し、暫定的にチームを指揮することになった。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でナイジェリアをベスト16に導いた53歳のケシ氏は、大会後に辞任したものの、先日2度目の代表監督に就任したばかりだった。

 第1次政権時にケシ氏は、2013年のアフリカネーションズカップ(2013 The Africa Cup of Nations)でチームを大陸王者へ導いたが、協会上層部との間ではトラブルが絶えなかった。(c)AFP