【6月30日 AFP】1992年バルセロナ五輪のボクシング・ライト級で金メダルを獲得したオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏は29日、42歳での現役復帰は断念すると表明しながら、自身のフェイスブック(Facebook)で永遠にグローブを手離す気はないという意思を示した。

 デラホーヤ氏は先週、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、リングに戻る可能性について五分五分の考えであることを明らかにしたばかりで、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)やゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)との対戦を求めていた。

 デラホーヤ氏は、「プロのアスリートであり、人生のすべてをボクシングにささげてきた者として、現役復帰を考えない日はない」と語った。

「しかし、私は現役を退いている。家族と話し合い、自分自身をじっくり見つめ直した結果、引退したままでいることに決めた」

 ゴールデン・ボーイ・プロモーション(Golden Boy Promotions)社の顔としてボクシングのプロモーターを務めているデラホーヤ氏は、2008年12月のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)戦で8ラウンドの末に敗れ、2009年に引退するまで、現役時代に39勝(30KO)6敗の戦績を残した。

 デラホーヤ氏はまた、2007年のメイウェザー戦で僅差による判定負けを喫している。

「この数週間、私が現役復帰を果たして再びファイトに臨むことについて、励ましてくれた大勢のファンに感謝している」としたデラホーヤ氏は、「たとえリングの中に入ることはなくとも、私は残りの人生を、この素晴らしいスポーツと共に過ごしていくから安心してくれ」と語った。(c)AFP