【6月23日 AFP】「ゴールデンボーイ(The Golden Boy)」の異名を持つ元プロボクサーのオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏が22日、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、42歳での現役復帰について五分五分の考えであることを明らかにした。

 2008年に現役を引退したデラホーヤ氏は、ESPNの電子版で、2度にわたる薬物とアルコール依存症の治療を経て完全に回復し、かつてないほど健康であるとアピールした。

「最高だよ。42歳といえど、32歳に生まれ変わったようだ」と語ったデラホーヤ氏は、「素晴らしい気分だ。今の自分は、やる気がみなぎっていて、ハングリー精神と覚悟で満ちあふれている」と上機嫌だった。

 デラホーヤ氏は、2008年にマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)と対戦して8ラウンドで敗れるなど、最後の7試合で4敗目を記録して引退。2003年のシェーン・モズリー(Shane Mosley、米国)戦では0-3の判定負けを喫し、ミドル級王者を賭けた2004年のバーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins、米国)戦では、9ラウンドでノックアウトされる屈辱も経験した。

 デラホーヤ氏はまた、2007年のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)戦で僅差による判定負けを喫している。

 現役時代に39勝(30KO)6敗の戦績を残しているデラホーヤ氏は、昨年国際ボクシング殿堂(International Boxing Hall of FameIBHOF)への殿堂入りを果たした。

 デラホーヤ氏は復帰について、「よく考えるべきことだが、私はとても真剣だ」とすると、「最高の状態で戦えるかはっきりさせなければならない。復帰を目指すのは、金やスポットライトや華やかな世界が目当てではない。リングに戻るたった一つの理由は、最高の状態で試合を戦うことに飢えているからだ」と強調した。

「今は肉体的にも、感情的にも、精神的にも最高の気分だ。なぜなら、もうどのくらいアルコール摂取を控えているか思い出せないほどだからだ」

 デラホーヤ氏は、メイウェザーとの再戦かWBA・WBC世界ミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)とのジュニアミドル級での対戦を求めている。(c)AFP