【6月27日 AFP】トルコ国境に近いシリアの要衝の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)周辺に2日前、再侵攻したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」を27日、クルド人部隊が放逐した。人権監視団体が発表した。

 非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ISが占拠したコバニのいくつかの地区の支配を、クルド人民防衛部隊(Kurdish People's Protection UnitsYPG)が奪還した。クルド人活動家のルディ・モハマド・アミン(Rudi Mohammad Amin)氏はAFPに対し「コバニは再びYPGの支配下に置かれた。ISの戦闘員が多数、死亡または負傷した」と述べた。

 シリア人権監視団によると、ISはコバニで少なくとも174人の民間人を殺害したという。(c)AFP