【6月25日 AFP】(写真追加)コロンビア北西部の密林で先週末に墜落した小型機に乗っていた母親と赤ちゃんが24日、事故から4日ぶりに墜落現場近くで無事発見された。当局は奇跡だと述べている。

 ネリー・ムリージョ(Nelly Murillo)さん(18)と1歳に満たない息子のジュディエル・モレノ(Yudier Moreno)くんが乗っていたセスナ(Cessna)303型機は、20日に墜落。捜索隊が数日かけて現場に到着し、行方不明になっていた2人を発見した。

 アンティオキア(Antioquia)州のコロンビア空軍司令官は、AFPの取材に「奇跡だ。現場付近は手付かずの自然が残る密林地帯で、事故も壊滅的なものだった」と語った。母子はヘリコプターで病院に搬送されたが、軽傷で、2人が生きていたこと自体に驚いたとこの司令官は述べている。

 一方、コロンビア空軍の声明によれば、ムリージョさんには負傷と軽いやけどが確認されたが、赤ちゃんにけがはないようだという。

 小型機を操縦していたカルロス・マリオ・セバジョス(Carlos Mario Ceballos)機長は、機内で遺体で発見された。機体は扉が少し開いており、捜索隊では母子がそこから外にはい出たとみている。現在、当局が墜落原因を調査している。(c)AFP