【6月25日 AFP】女子テニス、エイゴン国際(AEGON International 2015)は24日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第7シードのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)は、4-6、0-3となった第2セット途中で、腹部の痛みを訴えて棄権した。そのため、18歳のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)が準々決勝に進出した。

 しかしブシャールは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)には「片脚でも」出場すると強い意欲をみせている。ブシャールは前年大会で決勝まで勝ち進んでおり、ウィンブルドン欠場はあり得ないと語った。

 ブシャールは、「何があっても出場する。たとえ片脚でもね。数日はサーブの練習を控え、少し休みながら様子をみる」とコメントした。

 スランプに陥ってもう3か月以上が経つブシャールは、この日は運にも恵まれず、最近13試合で11敗目を喫した。しかし、コートでの試練の時を乗り越えようとする意志は失っていない。

 昨季はウィンブルドンで準優勝したほか、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2014)と全仏オープン(French Open 2014)でベスト4に入るなど、躍進を果たした21歳のブシャールは、「人生ではもっとつらいことがある」と語っている。

「この数か月は私にとって厳しい時期だった。それは間違いないわ。プレーがうまくいかなかったり、コーチが代わったり、いろんなところをけがしたり。だけどもうすぐ流れが変わり、いろんなことがうまくいき始めると思うの」

「もちろん、ウィンブルドンに戻れることは楽しみ。これまでのところ、私のキャリアのハイライトだから。できれば、そういうハイライトをまだまだ作っていきたい」

「これからも努力を続けて、グランドスラム決勝に進出するか、キャリアで1回くらいは優勝したい。それが目標なのはずっと変わらない。大会にこだわりはないの。とにかく、どこでもいいからもう一度決勝に出たい」

「ウィンブルドンのコートに入った途端、急に魔法の粉を浴びた気分になれるとは思わない。見ている人はきっとそんな気持ちになるんだろうけど」

「だけどスランプの期間、私はただ一日一日、一週一週をこなすことに集中してきた。オーケー、今週もベストを尽くそう、結果は結果だってね」

「来週の大会はすごく重要だから、みんな最善の準備をしてくるはず。だから私も同じようにするわ」

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