【6月19日 AFP】ギリシャの債務問題をめぐる協議のこう着状態を打開するため、ルクセンブルクで18日に開かれたユーロ圏財務相会合は、何の合意にも至れず物別れに終わった。これに先立ち国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は、今月末の返済期限を守り債務不履行(デフォルト)を回避する上で、ギリシャに猶予は一切与えられないと警告していた。

 会合では、壊滅的な影響をもたらしかねないギリシャのユーロ圏離脱阻止につながる改革案について話し合われたが、突破口を見出すことはできなかった。これにより、ギリシャのデフォルト危機はますます現実味を帯びてきた。ある情報筋はAFPに対し、この結果を「悲劇的」と形容した。

 これを受けて欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は直ちに「ギリシャ問題を首脳レベルで緊急協議すべき時が来た」と述べ、22日にベルギー・ブリュッセル(Brussels)でユーロ圏19か国の緊急サミットを開催すると発表した。(c)AFP/Alex PIGMAN