【6月15日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2015)第6戦、ラリー・イタリア(Rally Italia 2015)は14日、最終日が行われ、フォルクスワーゲン(Volkswagen)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が、ヘイデン・パッドン(Hayden Paddon、ニュージーランド)、ティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)のヒュンダイ(Hyundai)勢をかわし優勝した。

 総合2連覇中のオジェは、シーズン4勝、通算28勝目を挙げ、総合首位の座を絶対的なものにしている。

 ラフな路面を走行する4日間のレースで、パッドンは3分5秒4差で自己最高の2位に入り、ヌービルが4分22秒5差で続いた。

 パワーステージで優勝したオジェには、3ポイントのボーナスが加算され、チームメートのヤリマティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala、フィンランド)には2ポイント、同じくフォルクスワーゲンから参戦するアンドレアス・ミケルセン(Andreas Mikkelsen、ノルウェー)には1ポイントが与えられた。

 オジェは、「こんな結果になるとは思っていなかったから、本当にうれしい」とすると、「そこまで無理をしなくても、少しずつタイムが良くなったんだ」と明かした。

「すべては計画通りに進んだ。車は完璧で、天候も良かった」

「ヘイデン・パッドンは素晴らしいレースをしていた。2位にふさわしい走りだった」

 ニュージーランド人ドライバーとして、初めて母国以外のレースで首位に立ったパッドンだが、13日にさまざまな問題が発生し、優勝の望みは絶たれた。

 強い衝撃でギアボックスが破損した結果、パッドンは13日の走行を続けるために「オイルを満タン」にして「パーツがバラバラにならないよう、ラチェットストラップですべてを固定」することを余儀なくされていた。(c)AFP