【6月13日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督が12日、コパ・アメリカ(2015 Copa America)初戦のパラグアイ戦を翌日に控えて会見し、現代表の黄金世代が主要タイトルを獲得できずに終わるのは「許されない」と語った。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)を筆頭に、アルゼンチンは世界屈指のアタッカーをそろえているが、1993年のコパ・アメリカを最後に主要タイトルから遠ざかっており、マルティーノ監督は、「この世代の選手がタイトルを獲得できずに終わることは許されない」と語っている。

 今大会に臨むアルゼンチン代表は、メッシをはじめマンチェスター・シティ(Manchester City)のセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)、ユベントス(Juventus)のカルロス・テベス(Carlos Tevez)、ナポリ(SSC Napoli)のゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)ら豪華な攻撃陣が名を連ねている。

 また、ディフェンスにもパブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)、ニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)といった実力者をそろえており、アルゼンチンは今大会の優勝候補の筆頭に挙げられている。

 驚異の陣容を誇るアルゼンチンだが、この南米の強豪が22年も主要タイトルから見放されているという事実を隠すことはできない。

 ラセレナ(La Serena)のキャンプ地で報道陣に応じたマルティーノ監督は、トロフィーを渇望していることを認めると同時に、ジンクスに終止符を打つ完璧な準備ができていると確信しており、パラグアイとの一戦を前にチームには良好なムードが漂っていると明かした。

「われわれは良い状態にある。良い大会を送る準備はできている。チームには何の不満もないよ」

 また、バルセロナで今季3冠を達成したキャプテンのメッシについてマルティーノ監督は、「最高の状態」と語り、ファンを安心させている。

 グループBのアルゼンチンは、パラグアイとの初戦を経て、前回王者のウルグアイと16日に、ジャマイカと20日にそれぞれ対戦する。(c)AFP