【6月12日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を退団し、カタール・スターズリーグ(1部)のアル・サード(Al-Sadd)に加入したシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が11日、入団会見に臨み、カタールでプレーすることを「誇りに思う」と語った。

 バルセロナが欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝でユベントス(Juventus)に勝利して3冠を達成してから5日、ドーハ(Doha)で行われたシャビの入団会見には多くの人が押し寄せた。

 アル・サードと1年延長のオプションがついた2年契約を結んだシャビは、2022年のW杯(2022 World Cup)を開催するカタールのサッカー大使も務める。

「アル・サード・フットボールクラブの一員になれて本当に誇りに思う。この素晴らしいクラブで全てのタイトルを掲げることを望んでいるし、自分自身の目標も追い続ける。アル・サード・スポーツクラブとカタール国民に感謝したい」

 家族や友人に見守らる中行われた会見でシャビは、まだ見慣れないアル・サードの6番のユニフォームに袖を通した。

 アル・サードで39試合に出場した元レアル・マドリード(Real Madrid)のラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)をはじめ、カタールでは複数のスペイン人選手がプレーしているが、シャビが一番のビッグネームであることを疑う余地はない。

 また、35歳のシャビはカタールで選手としてのキャリアを終え、指導者の道に進みたいと考えており、監督としてスペインに戻る可能性を否定していない。

「監督をしたいと考えているが、どうなるかは分からないね」

■アラブ文化習得にも意欲

 2022年にカタールで開催されるW杯は、国際サッカー連盟(FIFA)の一連の汚職スキャンダルの中で開催国決定の投票の過程で不正があったとされているが、シャビは自身のサッカー大使としての役割に自信をのぞかせている。

「驚くべきプロジェクトであり、全てのカタール人が素晴らしい成果を手にするために尽力していることに疑いはない。新たなサッカー文化も学びたいし、それだけでなくアラブの文化も学ぶことができたらと思っている」

(c)AFP/David HARDING