■ブラジル復権の鍵はネイマール

 グループCのブラジルは、14日にペルーとの大会初戦を迎え、17日には昨年のW杯の準々決勝で対戦したコロンビアとの大一番を迎える。

 W杯ではコロンビアのロドリゲスに対するブラジルの激しいチャージが注目されたが、試合はブラジルが2-1で勝利したものの、ネイマールはこの一戦で腰椎を骨折し、大会から姿を消した。

 ネイマールを欠いたブラジルは、同大会の準決勝でドイツに1-7で大敗し、3位決定戦でもオランダに0-3で敗れ、自国開催の期待を大きく裏切った。

 ブラジルはW杯終了後に、1994年のW杯米国大会を制したチームで主将を務めたドゥンガ(Dunga)監督を招聘(しょうへい)すると、同監督の下でチームは9連勝を飾るなど、立ち直りの兆しをみせており、7月4日にサンティアゴ(Santiago)で行われる決勝に向けて順当に勝ち上がると予想されている。

 ブラジルが優勝した2007年大会でも指揮を執ったドゥンガ監督は、サッカー王国復権の鍵はネイマールだと考えている。

 2014年に再登板したドゥンガ監督の初めての仕事は、ネイマールの腕にキャプテンマークを巻くことだった。そして23歳のネイマールは、責任ある立場になったことで順調に成長している。

 3月の会見でドゥンガ監督は、「ネイマールがキャプテンマークをつける時期だと、彼の実績が示していたので、サプライズではなかった。彼は成長している。彼は挑戦を好む選手だ。より大きな責任を引き受けることで、より大きく進化する」と語っていた。(c)AFP